【座長の休日】Londonpanda『闇ほつれる』@楽園(下北沢)
みなさん、こんにちは。
海端です。
この写真の右上部分に目をやると、「激辛」という文字が見えるので、激辛口コメントを、、、とも思いましたが、私なんぞにはそのような発言はできるわけもなく、する必要もなく、なので、メルヘンチックな感想としたいと思います。
大河原さん率いるロンドンパンダ(知るひとはロンパンと呼んでいる)さんの公演は今まで3回ほど観に行きました。
大河原さんとのはじめての出会いはワークショップで、見た目のインパクトと発する言葉とのギャップがピカイチな方でそれだけで、魅力的な方だと思っていました。「僕の周りにいる人は幸せであってほしい」というようなことをおっしゃっており、私のマインドがそういうところに反応して、大河原ファンとしての私が形成されました。
そのワークショップがきっかけで仙台演劇人との交流も盛んになってきたので、今私がここにいるのも実は大河原さんの影響が大きかったのではないかと思っているところです。
本人には1ミリもこんな話はしないのですが、怖くて(笑)
そろそろ、本題の感想へとうつりましょうか。
下北沢の楽園という小劇場での公演でした。「下北沢演劇祭」という、演劇人なら1度は参加したい演劇祭なのでしょうか、わかりませんが。。。ともかく響きが素敵な演劇祭。そのなかの1つの公演です。
『闇ほつれる』ってタイトルきいただけで、なんだろ?って思いました。
蓋をあけてみたら、リーガルサスペンスもので、よくみるやつと思ってみてました。
私が座っていた席は、席数が少ない側の席で、正面舞台では被告人イチハラの表情がよく見える位置、だがその他の人の表情は後ろ姿となっているためほぼ見えないという位置でした。(座っている状態のとき)
拘置所の位置にイチハラが座ったときには、これもまた見えない。ウンチョコチョコピーの芸人ばりに体を反ることでようやく半分顔が見えた。
机を間にはさんでしゃべっているときの被告人以外の顔は見えないという、うーん、どういう風にみようかと悩みながら観ていました。
すると、「キラン」。被告人イチハラの右の鼻の穴から煌々と光輝く半透明で粘着性のブツが重力の力を借りて顔を出し始めました。
ブツの中でも結構な体積と結合性の高い感じのものだったので、これは一筋縄ではいかんなと、リーガルサスペンスvs光り輝くブツ
という二つのストーリーが私の中で繰り広げられたのであります。
ん?これも演出のうちなのか??であれば、ちょうちんくらいは作ってもらいたい。
私が役者なら笑ってしまうぞこれ、本の中にもお笑い的なポイントは、2,3個あったのだが、本当のお笑いポイントはこのブツなのであろうかと、深読みをしたり。全然深くない。
時にはリーガルサスペンスそっちのけで、、
このままじゃ、イチカワがブツを食ってしまう。私にもしょっぱい感覚が出現しはじめたぞ。
ヨツモトさん、イチカワがメシアだったのなら、ふいてあげて!かませてあげて!詩のやりとりで、イメージプレイみたいなことしてる暇があったら、早くティッシュをあげて。(この後、ヨツモトが何者かという話があったので、ふかないのもありよねとも思った。)
でも、会う前にブツをすするという行為が、またよかったですね。体には悪いですが。蓄膿症になっちゃう。。。ぐすん。手術するときは鼻の下にメスをいれるらしい。。明らかに余談でした。
後藤と話している時は伸びきっていて、後藤なら「イチハラさん(ティッシュをわたす)」ということをさらっとやってのけそうな感はあったのだが、そうもいかず。あの白い鞄には白いティッシュは入っていないのか!
飯沼さん(役名忘れ)とブツの相性は非常によいのではないか。。。
イチハラに対して、怒鳴る、突き飛ばす、顔を近づけるという、ブツが健在していたならば、取り返しがつかない芸術作品が完成されると思い目を凝らして見ていたのだが。。。
恐怖か。。。どこにいった。あろうことか私はブツを見失ってしまいました。
その代わり、飯沼さんのねっとりとした演技はご健在で、そのシーンに関しましては、私の中の「狂乱見たい欲」にストレートにストレートな形でしっかりビンビンに伝わってきました。狂乱飯沼ファンとしましては、もっと見たかった、もっと欲しかった、という次回飯沼さん作品に期待をこめて発しておきます。
長くなりましたので、感想はこの辺で。
大河原さん、芝原さん、飯沼さん、キサラさん、カイリさん!ロンドンパンダの皆様千秋楽まで駆け抜けてください!応援してます!
さてと、それでは、アーツ・マーレにアツマーレ!
Ps.白い衣装が麦茶をこぼしたような染みがついていたのが好みでした。